不安で眠れない夜に〜不安を取り除く方法〜

不安で眠れない夜を過ごす皆さんに、不安を取り除く方法を紹介します。

 

明日のことを考えると不安で眠れない。

 

未来のこと、これからのことを考えると心配で寝られない。

 

眠らなきゃ、眠らなきゃと焦ると、余計に眠れなくなる。

 

苦しいですよね。

 

そんなみなさんに必要なのは、行動ではありません。
暖かいミルクを飲め、とか
適度に運動しろ、とか
動いて問題の原因を取り除け、とか
今すぐにできないことをアドバイスしても意味がありません。

 

今すぐに、ベッドの上で、布団の中で、できることをやりましょう。

 

その「できること」は、このままこの記事を読むことです。

 

それだけで、みなさんの不安は多かれ少なかれなくなります。

 

けっして、宗教めいたことや、自己啓発チックなことを紹介するわけではありません。

 

記事の量が多いので全部読む必要はありません。
読み進めていって眠くなったら、我慢せずに寝ましょう。

 

では、見ていきましょう。

心配事の80%は起きない

まず、皆さんは大丈夫なんです。
なぜなら心配事の80%は起きないからです。

 

アメリカミシガン大学の研究チームがが行った調査によると、「心配事の80%は起こらない」ということが判明しました。
例えば、明日のプレゼンがうまくいかなかったらどうしよう…と不安になっていても、ほとんど問題は起きないのです。
ほとんど問題は起きないのに、不安になってしまうのは、ひどく無駄なことだと思いませんか?

 

心配事の9割は起こらない

アメリカの調査結果よりも、さらに強気な言葉があります。
それは、「心配事の9割は起こらない」です。
これは、曹洞宗の僧侶、枡野俊明さんの言葉です。

「みなさんの不安にじっくり耳を傾けてみると、気がつくことがあります。それはそのほとんどが、実は『妄想』や『思い込み』、『勘違い』や『取り越し苦労』にすぎないということです。『実体』がない、といってもいいでしょう。」

みなさんを眠れなくするほどの不安は、見ることができますか?『不安』というものは、気持ちを表す言葉です。「リンゴ」や「ゴリラ」のように実体がありません。『期待』、『怒り』、『悲しみ』と同じように目で見ることができません。

 

目で見えないということは、いくらでも加工できます。リンゴをいきなり梨に加工することはできません。ゴリラを急にラクダに加工することはできません。しかし、不安な気持ちはいくらでも加工できます。

 

例えば、同じ会社に勤めるAさんとBさんが同時に会社からクビを宣告されました。Aさんはその日の夜は不安で眠ることができませんでした。
「クビになってしまった…どうしよう…家のローンも長期間残ってるし、子どもの学費もある。妻にはなんて言えばいいんだ。会社の同僚はどんな目で見てくるだろう。社会からは白い目で見られるだろう。」
一方、Bさんはどう思ったでしょう。
「クビになってしまった。あんな会社辞められてよかった。何か次の面白そうな仕事を探そう。しばらく時間があるから久しぶりに家族で旅行に行こうかな。見たかった映画もたくさんあるんだ。」
往々にして、Aさんの方が仕事の能力が高かったりします。しかし、Aさんは不安な気持ちに襲われて、夜も眠れません。場合によっては、自らの命を絶ってしまうようなケースもあります。再就職ができるかどうかは置いておいて、AさんとBさんが再び歩き出す時期が同じであれば、不安に襲われた分、AさんはBさんより損しています。

 

「クビになった」というシチュエーションは同じですが、Aさんはそれを「不安」として捉え、Bさんは「期待」として捉えました。多くの日本人は、Aさんと同じような反応をするのではないでしょうか。しかし、Bさんのように考えられたら儲けもんです。

 

考え方を変えるだけで不安が期待になれば、何も苦労しません。不安で眠れない夜を過ごすみなさんの苦労は計りしれません。けど、あなたと全く同じシチュエーション、同じ境遇に立ってもぐっすり寝ている人はいるのです。失礼かもしれませんが、不安を感じているのはあなただけかもしれません。

 

だから、今は布団に入って目を閉じてゆっくり休みましょう。

 

どうせ心配事なんて起こらないんだから

櫻井武先生著「必ず眠れるとっておきの秘訣!」内の冒頭で次のような一文があります。

「人の感情というのは、『顕著性』と『感情価』という2つのベクトルで表すことができますが…」

顕著性とは、はっきりとした感情かどうかです。例えば、子どもの頃、遠足や旅行の前日になかなか眠れない、または、明日の仕事が不安でなかな眠れないというケースが想定できます。「期待」や「不安」という感情がはっきりしている状態が顕著性が高い状態です。


感情価とは、ポジティブな感情かネガティブな感情かを示すものです。遠足による期待はポジティブな感情、仕事による不安はネガティブな感情ですね。

 

顕著性が高い状態、とりわけ不安による顕著性が高い状態では眠れないばかりか、みなさんの心身の健康を壊す威力を持っています。

 

今のみなさんに必要なのは「この眠れない夜をどうするか」ではないでしょうか。安眠グッズを買ったり、定期的な運動をしたりしている場合ではないものとお察しします。

 

すぐにできることといえば、不安を取り除くことです。「簡単にそんなことができたら苦労しないよ!」と言われればその通りです。しかし、人によっては、次の言葉を思い出してください。

 

心配事の9割は起きません。

 

みなさんが過去に不安で眠れなかった夜を思い出してください。その次の日、みなさんの心配事は発生しましたか?およその人は、心配は杞憂に終わってしまった、又は、多少のダメージを負いながらも、人生を大きく左右するものにはならなかったのではないでしょうか。
ということは、心配するだけ損しているのです。「どうせ、明日は何も起きない」「何か起きたとしてもどうにかなるさ」ぐらいに思いましょう。
今は起こりえない心配事は忘れて、暖かい布団にくるまれながら朝を迎えましょう!

 

問題は、実際にそれが起きたときに考える

不安で眠れない夜を過ごすみなさまへ送りたいメッセージです。

 

起こり得ぬ「悪い事態」に不安を覚えるのはやめましょう。実際に、悪い事態が起きてしまった時にどうすればいいか考えればいいだけです。

 

心配事の8割は起きません。また起きてしまったとしても、必ずそれを乗り越え、来年の今頃には笑い話になっているはずです。
「悪い事態が起きるまでは怠慢に過ごしていい」と言いたいのではありません。悪い事態が起きないように、できる範囲のことだけをやっておけば、後は野となれ山となれ、何も不安を覚える必要はないのです。

 

このためには、面倒臭いことや嫌なことにも果敢に向かっていく勇気が必要になります。

 

「勇気」と「不安」に関して、人の性格は4パターンに分けられるのではないでしょうか。

 

1 嫌なことでもどんどん片付けられる勇気があり、不安も全く感じない人
2 嫌なことをどんどん片付けられる勇気があるけど、すぐに不安を感じてしまう人
3 嫌なことをどんどん片付けられる勇気がないのに、すぐに不安を感じてしまう人
4 嫌なことをどんどん片付けられる勇気がないのに、不安を全く感じない人

 

理想的なのは、やはり1の人ですね。行動力を持ち、片っ端から問題の根元を処理し、起きてしまった悪い事態にもまったく心を揺るがさない人です。
次に好ましいのは、私は4の人だと思います。ただの楽観主義者にも見えますが、このタイプの人は、他人からの批判を気にせず、我が道を行けるので、うらやましい人とも言えます。
少し気をつけたいのが2のタイプ人です。私は、日本人は実は2の気質の人が一番多いのではないかと思います。勤勉に会社のため、上司のために一日の大半を仕事に費やすけど、「もっとしっかりやっておかないと、何か悪いことが起きるのではないか。。。」とすぐに不安を感じてしまう人です。更に日本人に根付く、「勤勉さ」、「恥の文化」がこれを助長しているように感じます。
最も不幸なのが、3の人です。「面倒臭いから後で処理しよう。」「今日、あの人と会うのは嫌だから気分のいい日にスケジュールを組もう。」こうして、問題を処理する勇気もないのに、「大丈夫かなあ。ああ、心配だ!」とすぐに不安を感じてしまう人です。

 

不安で眠れない皆さんに対して、1の人のように強くなれ、とは言いません。せめて、4の人でもいいんです。夜、1人で悩んでも何も解決しません。あなたより怖い爆弾を抱えているのに、何食わぬ顔でぐっすり眠っている人はたくさんいます。
例えばこういう人です↓

「そろそろ糞デカ地雷解禁せなあかん。クビか懲戒か」
.1: ステイサムキッズ 2020/05/22(金) 07:48:44.37 ID:7G70QHSs0
62 風吹けば名無し (スップ Sdba-+XWI)[] 2020/05/20(水) 07:32:41.57 ID:DRmMnHFMd

 

そろそろ外回り解禁やし糞デカ地雷解禁せなあかん。
クビか懲戒か。クビならすぐにしかも半年失業保険貰えるしクビがいいなぁ

 

274 風吹けば名無し (スップ Sdba-+XWI)[] 2020/05/20(水) 08:05:34.81 ID:DRmMnHFMd

 

よっしゃ出社や。コロナ前の外回り中にパチンコ打ってたら鍵落として社用車盗まれた爆弾解除してくるで。
お前の車ずっと無くない?って昨日先輩に言われたしもう限界や

 

3: ステイサムキッズ 2020/05/22(金) 07:49:20.37 ID:XaiTZV3X0

極端な例ですが、自分の会社が倒産しそうなのに「倒産したらしたで、その時に考えればいいや」と考える人もいます。大学の入試が全部落ちそうでも「落ちたら落ちたで何とかなるさ」と考える人もいます。

 

できれば、「やれることは全部やったから」どうでもいいやと付け加えたい所ですが、何もできない状態の時に、不安ばかり募らせるのは馬鹿らしいと思いませんか。

 

起こり得ぬ「悪い事態」に不安を覚えるのはやめましょう。いざ、悪い事態が起きた時にどうすればいいか考えればいいだけです。なので、今は何も考えずに、暖かい布団の中で、少し休んでみませんか?

人に迷惑をかけたっていい


週刊少年ジャンプで連載している「HUNTER×HUNTER」という漫画に次のようなワンシーンがあります。
人に迷惑をかけるな

“人に迷惑を掛けるな”

 

無口な父親が唯一ジャイロに説いた教えだった。ジャイロは幼さ故の失敗を重ねながらも、この教えを大切に守ろうとした。

 

(しかし)ヒトに迷惑を掛けるなとは、息子が原因で面倒事が起きれば結局、しわよせが父親自身に行くから…。あの言葉は息子のためなどではなく、100%父親自信のためのもの。

 

みなさんは、子供の頃に同じようなフレーズを言われたことがありますか?「人に迷惑をかけるな」と言われて育った人、「人に迷惑をかけなさい」と言われて育った人、どちらの人が不安気質な心を持つかは、一目瞭然ですね。

 

「人に迷惑をかけないように」常に気を配るのは疲れます。
仕事で失敗して上司や会社に迷惑をかけたらどうしよう…
勉強で失敗して先生や親に迷惑をかけたらどうしよう…
このように、みなさんを不安に陥れる原因の一つに、「人に迷惑をかけるかもしれない…」というものがあります。そして、この不安は時に皆さんを眠れなくするほど強いものに発展します。

 

人に迷惑をかけてもいいんです。私たちは産まれた瞬間から様々な人に迷惑をかけながら生きています。「そんなことない」と思っていたらそれは勘違いです。

 

あなたが道を歩きます。車は歩行者に注意をしなければならないので、迷惑をかけています。あなたが電車に乗ります。電車に乗っているだけで満員電車の一員になるので、迷惑をかけています。このように大なり小なり人は人に迷惑をかけています。

 

そして、それはお互い様です。迷惑の掛け合いで世界は成り立っています。迷惑をかけても、迷惑をかけられてもそれは自然な状況です。

 

両親、上司、会社、社会に迷惑をかけた結果を想像してみましょう。迷惑を受けた相手は、みなさんを切り捨てますか?親に絶縁される、会社をクビになる、社会から追放される、みなさんが起こす迷惑はここまで大きなものでしょうか。たぶん違います。もし、そんな小さな迷惑で相手から切り捨てられるようなら、こちらから相手を切り捨てましょう。あなたは、不安な気持ちをどうにかしようと、克服しようと、努力する強さがあります。万が一、こちらから相手を切り捨てても、再び歩き出す強さがあります。

 

「迷惑をかけるな」という日本人が漠然と教わる呪縛から解き放たれる必要があります。この言葉の呪いはあなたを無駄に不安な気持ちにさせ、夜も眠れなくさせます。

 

しつこいようですが、人に迷惑をかけてもいいんです。「迷惑をかけるかもしれない…」なんて悩む必要、不安に思う必要はないんです。

 

「迷惑かけてなんぼ」という気持ちを持って、今はゆっくりと休みましょう。

 

褒められる必要なんてない

真言宗の住職である名取芳彦さんによると、人には〔愛されたい・認められたい・役に立ちたい・褒められたい〕の四つの願いがあるそうです。

 

みなさんの不安は「褒められたい」という人間本来の持つ願望に原因があるのかもしれません。

 

「明日のテストに失敗したら、先生やお父さんお母さんは褒めてくれない。」
「新しい事業に失敗したら、上司や世間は私のことを褒めてくれない。」

 

誰だってこういった不安はあると思います。
「親や会社が自分を褒めてなくても私はどうでもいいや。自分の道を行くわ!」なんて、強靭な精神を持っている人は世界人口1%にも満たないと思います。歴史を変えるような偉業を成し遂げる人にはこういう人もいるかもしれません。しかし、そんな人がこのページを見ることはありえません。

 

みなさんの褒められたい願望は自然なことです。

 

けど、この褒められたい欲が強すぎると、みなさんを寝かさないほどの強烈な不安を生みます。

 

「失敗したらどうしよう…怒られたらどうしよう…褒められなかったらどうしよう…」

 

ここで考えてみてください。
もし、みなさんが失敗したら、何が起きますか?誰も褒めてくれない、認めてくれない、愛してくれない「だけ」ではないでしょうか。その失敗は、学校を退学になる、親から絶縁される、会社をクビになる、レベルなのでしょうか。
褒められる必要なんてないんです。
「褒められる」なんて、所詮は一時的な他人の評価です。確かに、褒められることは、人を幸せにしますが、それだけに固執すると、みなさんの心に大きな不安を生み出すことになります。

 

一度のミスで縁が切れてしまうような関係なら、こっちから切ってしまいましょう。みなさんは不安な気持ちを解決しようと思って、このページを見ています。問題に向き合い解決できる力を持っていると信じています。

 

みなさんを不安で寝れなくするような他人からの評価なら、今晩は捨ててしまいましょう。みなさんの心の健康が第一です。それはみなさんを再び立ち上がらせる原動力になります。
今はゆっくり休んで、「他人からの評価なんてしゃらくせえ!」ぐらいの思いで、元気に目覚めましょう!

 

嫌われてもいい

名取芳彦先生の「気にしない練習」という本の中に次のような一節があります。

 

みんなに好かれる人になりたいと見果てぬ夢を見ている人は、毎日つらいだろうと思います。好かれるというプラスの夢を見ている一方で、嫌われたくないという恐怖を抱き続けなければならないからです。

 

みなさんを不安で眠れなくする原因は様々です。その多くは対人関係から生まれます。仕事が嫌だ、学校が嫌だ、育児が嫌だ、その多くは人との絡みの中で生まれてきます。

 

極端な話が、無人島で一人で住んでいれば、対人関係に深く悩むことはありません。明日の漠然とした不安に悩む必要もありません。明日の食料を心配することがあるかもしれませんが、

 

なぜ、対人関係はこうも深くみなさんに不安を抱かせるのでしょう。それは人間本来の持つ「好かれたい」という欲望に起因しているのではないでしょうか。みなさんの不安の原因を探ってみてください。かならず原因となる人がいるはずです。上司、取引先、クラスメート、家族…

 

嫌われてもいいんです。その人に嫌われようが「クソ食らえ」ぐらいに思いましょう。みなさんを不安で眠れなくするぐらいの相手であれば、嫌われたって一向に構いません。みなさんは自分の進む道を恐れず、突き進んでください。自ずと不安は消えていくはずです。
もう一度言いますが、あなたを不安に陥れる対人関係については「嫌われてもいいや」と思ってください。

 

今は、みなさんの大好きな布団やベッドに包まれて、「クソ食らえ」と思いながら朝を迎えましょう。

嫌われる勇気

古賀史健先生、岸見一郎先生著「嫌われる勇気」という本があります。
いかがでしょうか?このタイトルを見ただけで、少しばかり心が軽くなったような気がしませんか?

 

以下のような一文があります。

 

「他者の視線を気にして、他者の顔色を窺いながら生きること。他者の望みをかなえるように生きること。たしかに道しるべにはなるかもしれませんが、これは非常に不自由な生き方です。では、どうしてそんな不自由な生き方を選んでいるのか? あなたは承認欲求という言葉を使っていますが、要するに誰からも嫌われたくないのでしょう。」

 

みなさんの不安の原因を考えてみてください。
仕事の失敗、勉強のプレッシャー、家族の抱える問題…

 

アドラーは、「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」と断言しています。みなさんの不安の根底にも必ず人間関係が存在しています。

 

仕事で失敗したら何が起きるでしょうか?嫌な上司からの非難、良くしてくれる上司からの失望、同僚からの冷たい視線、家族からの憐れみ…あなたを嫌いになる人はいても、好きになってくれる人はいないでしょう。
勉強でも同じです。親や先生からは失望され、クラスメートからは劣等生のレッテルを貼られる…
家族の抱える問題はダイレクトに人間関係に響いてきます。パートナーへの不満、親への反発、子供に対する悩み…

 

ここで、いっそのこと「嫌われる勇気」を振り絞ってみましょう。
みなさんの不安は計り知れないものとお察ししますが、今、布団の中で悩んでも、明日は必ず来ます。けど、心配しないでください。明日が来れば、あなたは気負わずに自分のできることをしてみましょう。それは、上司のためではありません。同僚のため、会社のため、先生のため、親のためでもありません。自分のためです。
「自分のため」といっても、自分が嫌われたくない、傷つきたくないという感情は捨てるようにしてください。自分が選んだ職業、学業、家族関係の中で最善の道を選んでください。その結果、失敗して嫌われたとしても、なんてことありません。
人間は厄介なことに「承認欲求」というものを持ってしまっています。「他人から評価されたい」という本能的な欲望です。他人からの評価が著しく傷つけられる可能性があるから、夜も眠れないほどの不安を覚えてしまうのです。
他人からの評価なんてクソくらえです。決して傍若無人に振る舞えとは言いません。こんなちっぽけなものに振り回されて、みなさんの大事な睡眠を邪魔される必要なんてないのです。

 

今は、目を閉じて、「他人からの評価なんてどうでもいいや」と唱えながら、明日を迎えましょう!

 

他人が困ろうが、どうでもいい

「不安という感情は、目的を叶えるための手段になることがあります。不安だから外に出たくないのではありません。外に出たくないから不安という感情を創り出しているのです。」
岸見一郎氏『人生の意味の心理学』より抜粋

 

不安で眠れないみなさんからしてみれば、「はぁ!?」って思うかもしれません。「不安という感情は、心の奥底から、自分の意思に反して、自然と沸き起こってきて、心身を痛めつけている。」と感じるのが自然だと思います。
職場や学校で嫌なことがある、仕事や勉強がうまくいっていない、結果、不安が心を支配している。岸見氏、というより心理学者のアドラーはこれを否定します。「原因があるから不安なのではない、目的を達成するために不安という感情を創り出している」と説きます。
例えば、みなさんにも経験があるではないでしょうか。
「朝起きて学校に行きたくない、そうだ、お腹が痛いから学校に行けないという言おう。」これは、仮病ではありません。本当にお腹が痛くなってくるのです。そして、親が学校に欠席の連絡をした後は、お腹の痛みはなくなります。学校に行かないという目的を達成したから、お腹が痛くなる必要はないのです。
このように、目的の達成のためなら、感情はおろか、身体さえも病気とすることができるのです。

 

逆を言えば、自ら不安という感情を創り出しているのであれば、不安という厄介な感情を、自分の力で消すこともできるのではないでしょうか。

 

まず、明日の朝起きても、みなさんは会社に行かなければなりません。学校に行かなければなりません。家事や育児もしなければなりません。これは「社会的な義務」とかではありません。あなたがその道を選んだからです。「行け」と言われて会社や学校に行くのではありません。「やれ」と言われて家事、育児、介護をしているのではありません。
一方、あなたが勉強、仕事、家事をやらなければ「困る人」は必ずいます。
しかし、そんなものは「クソくらえ」です。
みなさんは「困る人」の欲求を満たすために生きているのではありません。みなさんが、本来はぐっすり眠るはずの夜を犠牲にしてまで、「その人」のために貢献する必要はありません。それは、その人の問題であって、あなたの問題ではありません。「その人が困ることが私の問題」とは考えないでください。あなたにとって今、最大の問題は、眠れないほど強烈な不安と戦っていることです。

 

アドラーの言う目的論に従えば、自分のために学校や会社に行く、家事や育児をすると決めれば、不安という感情はなくなります。が、そううまくいきません。私自身も、自分のために会社に行く覚悟ができたものの、それでも不安な夜を過ごすことはしょっちゅうあります。

 

そんなときは、2回目の「クソくらえ」です。
アドラーは、全ての悩みの原因は対人関係にある、と言います。みなさんの不安の原因を見てみても、行き着く先には「人」がいます。学校でいい成績が取れないと、「親」や「先生」に怒られる、「クラスメート」に馬鹿にされる。仕事で失敗すれば「上司」に叱責される、「同僚」からは冷ややかな目で見られる。家事や育児がうまくいかないと、「パートナー」や「親」に認めてもらえない。
多分、これが「クソ」なんです。さきほども言いましたが、あなたは、他人を満たすために生きているのではありません。失敗して、他人からどう思われようが、どうでもいいんです。そもそも、誰も、あなたに期待なんてしていません。過度に期待を押し付けてくる人は、あなたをコントロールしたいだけの人です。そんな人の期待に応える必要はありません。
あなたが、元気な顔で学校に来れば、会社に来れば、家事や育児をしていれば、それでいいんです。おそらく、世界はそう望んでいます。再び言います。不安に支配されて、眠れない夜を過ごし、今を犠牲していることが、最大の問題です。
今日という夜は二度ときません。不安を引き起こすクソみたいに人には「クソくらえ」と言い残して、今はぐっすりと眠りましょう。

 

弱い犬ほどよく吠える

不安で眠れない夜をお過ごしのみなさん。明日のこと、来週のこと、将来のことが心配で心配で仕方ないとお察しします。

 

みなさんを悩ませる不安の原因は、多くの場合、人との関係の中から生まれてきます。

 

職場に行きたくない…
学校に行きたくない…
うまくいかなかったら…
失敗したら…

 

という不安の先には必ず「人」がいます。みなさんにとって苦手な人の顔を思い出させてしまった場合は申し訳ありません。

 

職場に行けば、苦手なあの上司や同僚がいる…
学校に行けば、苦手なあの先生やクラスメートがいる…
うまくいかなかったら、社長を失望させる…
失敗したら両親に怒られる…

 

極端な話をすれば、みなさん以外の世界中の人間が消えてしまえば、このような不安は一切起きません。
うまくいかなくても、誰にも何も言われません。失敗しても、誰にも何も思われません。

 

みなさんを不安に抱かせる人はどんな人でしょう。往々にして、他人に当たりがきつくて、攻撃的な人ではないでしょうか。もちろん、例外もありますが。

 

職場のイヤミな上司、物凄い勢いで怒り出す取引先、自分のことを傷つけるクラスメート…

 

名取芳彦先生著「気にしない練習」の中に次のような一文があります。
「私の周囲にいる他人にキツイ人の多くは、弱い犬ほどよく吠えるの諺通り、自分を攻撃させまいと相手を威嚇する心根の弱い人たち。」
私の周りの「キツイ人」も多くがこのパターンです。
自分が傷つくのを極度に怖れ、先手必勝と言わんばかりに相手に攻撃的な態度を取る人たちです。

 

嫌だと思いますが、みなさんを不安に追いやる「キツイ人」を思い出してみましょう。常に攻撃的で、弱い一面など見せたことがないかもしれません。けど、意外かもしれませんが、その人は誰よりも傷つくのを怖れているのです。
だから他人を攻撃して黙らせようとします。

 

みなさんは、そんな人たちのために悩むべきではありません。「弱い犬」に吠えられることに不安を感じる必要など一切ないのです。

 

「職場、学校に行ったら苦手なあの人がいる…クソくらえ!」ぐらいに思って、今は、暖かい布団の中で、そっと目を閉じてみましょう。

 

そして、朝起きても、苦手な人の顔が浮かんでしまったら、再度、こう言いましょう。

 

「クソくらえ!」

 

相手に好かれる必要は、マジで無い

不安な夜をお過ごしのみなさんにお届けしたい話があります。実際の私の体験談です。

 

私が会社で仕事をする中で、いわゆる「粘着質」なお客さんの電話対応をしなければならない時がありました。昼だろうが営業時間終了後だろうが、関係なく何度も電話がかかってきて、会社が提供するサービスに不平不満を申し立ててきました。
「上司と共にご説明に伺います」と伝えても、常に私を指名して電話をかけてきます。一人でもがき苦しんでいました。「明日も電話があるんじゃないか」と不安で眠れない夜もありました。
しかし、私は今ぐっすり眠れます。そのお客さんから電話がかかってきても、不安に陥りません。クレームの元となる事態は何も解決していません。私がクレーマーとの接し方、そしてクレーマーに対する考え方を変えただけです。

 

唐突ですが、私はクレーマーに好かれたかったのだと思います。
「クレームの元となる原因を解決するよう努力しているのに、なぜ、この人は私の人間性までも否定するようなことを言うんだ。私はこれ以上この人に怒られたくない。この人に嫌われたくない。」と考えていました。このため、中途半端な努力姿勢を見せ、なんとか迎合しようとしていました。こうして相手の不満は強まる一方です。

 

しかし、私は接し方を変えました。

 

「あなたの主張はわかりましたが、私ができるのはここまでです。折り合いがつかないなら、裁判で争いましょう。」と言いました。

 

すると何が起きたでしょうか?クレーマーは急にトーンダウンしたのです。あろうことか、その後謝罪までしてきたのです。
私はてっきりクレーマーは激昂し、浴びせられるだけの罵詈雑言を吐き出すことを想定していたのですが、真逆の対応をされました。
私は、自分が考えていたことをそのまま伝えただけです。裁判をちらつかせ脅かすつもりもありませんでした。

 

きっかけは、私が「嫌われる勇気」を出したおかげです。中途半端に相手に迎合することなく、私が「善」と考えることを言葉にしました。
相手に好かれる必要は全くありません。

 

これまで数々のクレーム対応をしてきましたが、実際に裁判を起こされたことは、今のところありません。
暴言を言われても、「あなたにそんなこと言われる筋合いはない。私の主張は以上です。」で済みます。「上司を出せ!」と言われれば上司を出せばいいですし、「会社の人事に言うぞ!」と言われれば、丁寧に人事課の番号を教えます。上司に嫌われても、人事に嫌われても一向に構いません。
みなさんも嫌われる勇気を出して、自分が善と思えることを主張し、実行することをお勧めします。こう考えるだけでも心が楽になるはずです。不安な夜も少しは色が変わっていくはずです。

 

続いて、クレーマーに対する考え方です。初めての粘着クレーマーに遭遇した時、「私はなんて不運な業務の担当になったんだ!」と自分の運命を嘆きました。
しかし、今は考え方を変えました。私はクレーマーに感謝しています。嫌われる勇気を出すきっかけを与えてくれ、不安体質を改善させてくれたからです。

 

デールカーネギーの有名すぎる著書「道は開ける」に次のような一文があります。

「この不運からどんな教訓を学ぶべきだろう?どうしたら周囲の状況がよくなるであろう?どうすればこの不愉快な出来事を、未来になったら笑い飛ばせる出来事に変えられるのだろうか?」

 

不運な状況は、成長のチャンスです。ただの精神論や楽観主義ではありません。そう思わないと押しつぶされてしまいます。不運を嘆くだけだと、夜も眠れない苦しみに襲われてしまいます。

 

不安な夜をお過ごしならば、嫌われる勇気を出して、最悪とも言えるみなさんの状況をチャンスと考えてみましょう!

 

誰もあなたに期待してない(いい意味で)

不安で眠れない夜を過ごすみなさんに贈るメッセージです。

 

このページを訪れたみなさんが、不安から開放されて、安心して眠れるますように…

 

岡本太郎さんは、著書『自分の中に毒を持て』の中でこう言います。

友達に好かれようなどと思わず、友達から孤立してもいいと腹をきめて、自分を貫いていけば、ほんとうの意味でみんなによろこばれる人間になれる。 自分で自分の在り方がわかってやることなら、もう乗りこえているはずだ。自分自身にとっていちばん障害であり敵なのは、自分自身なんだ。その敵であり、障害の自分をよく見つめ、つかんだら、それと闘わなければいけない。戦闘開始だ。 つまり、自分を大事にしすぎているから、いろいろと思い悩む。そんなに大事にしないで、よしそれなら今度から、好かれなくていいと決心して、自分を投げ出してしまうのだ。 駄目になって結構だと思ってやればいい。最悪の敵は自分自身なんだから。自分をぶっ壊してやるというつもりで。そのくらいの激しさで挑まなければ、今までの自分を破壊して、新しい自分になることはできない。

みなさんは「新しい自分になる」必要はありません。とりあえず、この不安な夜から開放されること。話はそれからです。

 

なぜ、みなさんは不安なのか。それは、他人がいるからです。明日、学校へ行くことが不安、仕事へ行くことが不安、イベントへ参加することが不安、お金のことが不安、家事・育児をすることが不安、その根底には必ず他人がいます。

 

仕事、学校、育児で失敗したらどうしよう。職場の嫌なヤツ、学校の嫌なヤツ、ママ友の嫌なヤツにに怒られたり、イヤミを言われたりしたらどうしよう。

 

いいえ。

 

好かれなくてもいいんです。失敗しようと、怒られようと、イヤミを言われようと、屁でもありません。そして、大体の場合は、みなさんはその嫌なヤツに好かれたいと思っているのではないでしょうか。嫌なヤツでなくても、上司、先生、パートナー、子供の期待を裏切ってはいけない、と考えているではないでしょうか。

 

ここに問題があるのです。

 

皆さんを不安で苦しめている、最も大きな原因は「好かれたい、嫌われたくない、期待を裏切ってはいけない」いわゆる他人からの『承認欲求』です。この悪魔がみなさんを眠れないほど不安にしているのです。

 

では、どうすればよいのでしょう?

 

次の言葉を受け入れればいいのです。

 

 

誰もあなたに期待なんかしていません。

 

 

悪く受け止めないでください。あなたの能力を悲観しているわけではありません。あなたに価値がないと言っているのではありません。むしろ逆です。あなたが明日一日をうまく過ごそうと、他人に馬鹿にされようと、あなたの価値は変わりません。仕事上の評価、学業上の評価なんて、1ヶ月もあれば挽回できるちっぽけなものです。成功しようと失敗しようと、あなたの人間としての価値は変わりません。

 

自分が今できることをやればいいだけです。不安になってもあなたの能力は変わりません。悩んでも結果は変わりません。悩むだけ悩み損です。今、布団の中でできることなんて何もありません。
「誰もあなたに期待なんかしていない」この事実を認めてください。そうすれば、不安な心はスッと軽くなります。

 

 

私にも不安で眠れない夜を過ごした日々がありました。会社内で相当にスキルを求められる部署に異動したばかりの4月、5月のことです。
そんなある日、上司に冗談半分(?)に言われました。

 

「大丈夫だよ。誰もお前に期待なんかしてないよ。」

 

普通なら、こんなこと言われたら悲しむか怒るかするでしょう。けど、私は、真顔で答えました。

 

「助かりました。ありがとうございます。」

 

傍から見れば、パワハラまがいのことを言う上司と、それに感謝する奇妙な部下に見えたでしょう。しかし、私は心底、感謝していたのです。

 

誰も期待していないって素晴らしい。自分の体と心に相談して、自分のやれることをやればいいんだ。他人からの評価なんてどうでもいいんだ。

 

この後、私は仕事に関して不安で眠れなくなることはありませんでした。
ちなみに、年度末に判明しましたが、その上司から私への評価は極めて高いものでした。
何度でも言います。

 

好かれる必要なんてありません。

 

誰もあなたに期待なんかしていませんから。

 

会社、学校、育児で失敗しようと、会社をクビになろうと、留年しようと、こどもがグレようと、あなたの価値は変わりません。

 

そんなことより、危険なのは、あなたの心が不安で病んでしまうことです。

 

今は、何も考えず、「誰も自分に期待していない」と唱えながら、ゆっくり眠りにつきましょう。

他人から見れば大したことない

ツイッター上で次のツイートが話題です。

なにかと悩みが多いひとは、とにかく「すべてを他人事で考える」といいと思う。いろんな人に会ってきたから思うけど、他人の悩みほどくだらないものはないんだよね。他人事はウケる。本人はめちゃくちゃ真剣でも、他人事だと思うとウケる。つまり、じぶんの悩みも他人事にするとウケる。悩まなくなる。

https://twitter.com/taichinakaj/status/1191333214649847808?s=20


素晴らしい考え方だと思います。
こんな経験はありませんか?
クラスメートが宿題をするのを忘れてしまって、とても慌てている。しかも怖い先生の授業の。友達は顔面蒼白になり、「もうだめだ…」と連呼している。
一方、ちゃんと宿題をやったみなさんはどうですか?その友達が、どんなに仲のよい親友と呼べる人でも、同じように顔面蒼白になりますか?多分しません。というよりできません。当事者と他人では、心の中の不安レベルが違いすぎます。

 

ここで強調したいのは、同情心の欠如じゃありません。自分の中では、どんなに深い悩み、重い不安であっても、他人から見れば大したことがない、ということです。

 

「自分の悩み事を他人事として見る」のが難しくても、「他人はあなたの悩み事に大きな関心はない」と考えるのは、不安を取り除く上で大事な発想です。

 

例えば、

 

あなたが宿題をやらなくて怒られる

 

仕事でミスがあって怒られる

 

育児の事でパートナーに怒られる

 

みなさんに関しては、不安で不安で仕方ないと思います。怒られるのが確定状態であれば、一層不安でしょう。けど、あなたが先生に怒られようが、上司に怒られようが、パートナーに怒られようが周りのみなさんは全く気にしていません。あなたが優秀な人であっても周りの無関心レベルは変わりません。

 

逆に必要以上に同情されると、みなさんの持つ「他人に心配をかけたくない」という感情を冒されてしまいます。

 

さらに言えば、怒られるイベント中ですら無関心なのですから、心配で眠れない今の状態なんて、どうでもいいの極地です。
もう一度言いますが、人間関係の希薄さを強調したいのではなくて、みなさんが不安を感じてるのは取り越し苦労かもしれないということです。

 

今は、布団に入ってゆっくりと休みましょう!

 

「最悪の事態」は大したことない

星渉先生著「神メンタル〜心が強い人の人生は思い通り」の中に次のような一文があります。

 

私たちの脳に、「1つの問題を何度も何度も頭の中でリピートするという癖があるから」です。 1つ悩みができると、一日中その1つの悩みを頭の中でリピートさせ、まるで何十個も何百個も悩みがあるように感じるようになってしまいます。悩み事が頭から離れずストレスを感じ、脳内でのセロトニンの分泌が減る……そう、悩みから不安を生み出してしまうことにもなるのです。

 

心当たりがあります…私の場合、先延ばしにしている懸案事項が常に頭の中でリピートする。ご飯を食べている時、シャワーを浴びている時、夜寝る前に、突如不安が襲ってくる…ということがたびたびありました。

 

解決方法として、先生は紙に書くことを推奨されています。そうすることで問題の数がさほど多くないということを認知できるからです。

 

私は、必ずしも「紙」でなくても良いと思います。なんらかの方法で文字としてアウトプット出来ればよいのです。
とりわけ、夜眠れない時に、布団やベッドから這い出して紙とペンを用意するのは、しんどいかなと思います。

 

というわけで、下のコメント欄でも、Googleの検索ボックスでも何でもよいので、何らかの方法で不安の原因を入力してみましょう。
もちろんコメントを送信する必要はありません。不安の種の数は意外に少ないということに気がつけばよいのです。

 

上述の著書の中では、この後に自分との対話により問題解決方法を模索していきますが、私は違う方法を紹介しています。

 

その不安の種による最悪の結末はどのようなものか、を想像してみることです。

 

例えば、
「今の仕事に不安を感じている、上司はパワハラ気味だし、同僚は協力的ではないし、拘束時間は長い。最悪の結末として、大衆の面前で上司から叱責され、事業は失敗に終わり、過労により身体がおかしくなってしまう。」
という感じです。

 

最悪の事態が発生しても、それは、眠れないほど悩んでいる今ほど苦しくはないはずです。そのような事態が発生すると、「次はどんな悪いことが起きるか?」と不安を覚えます。

 

上司に叱責されれば、「明日以降は、職場の私を見る目が冷たいから会社に行くのが不安だ」

 

事業が失敗すれば、「上司や会社からの評価が下がったからクビになるかもしれない」

 

身体を崩してしまえば、「会社を休職すれば、家族に迷惑がかかるかもしれない」

 

唐突ですが、「嫌われる勇気」で有名なアドラー心理学では、「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」といいます。不安の先には必ず人間関係があるのです。

 

みなさんが書いた不安の種は、最終的に人間関係に集約されます。そして、人間関係は、生きている限り終わりがありません。
みなさんが、サラリーマンとして激務をこなしていても、窓際族として手持ち無沙汰にしていても、不動産はいっぱい持っていて、不労所得で生きていたとしても、常につきまといます。悟りを開いたブッダでもない限り、対人関係から生じる悩みから逃れる術はないのです。

 

だからこそ、「問題が起きても大したことないだろう。どうでもいいや。」と開き直るのです。問題を根本的に解決できなければ、開き直りましょう。また新たな問題が生じる度に、「大したことない」と自分に言い聞かせ続けましょう。

 

これこそが、布団に入りながら不安な夜を過ごしている、地獄のような職場に行くために通勤電車に揺られているみなさんにできる唯一の方法です。
みなさんの不安の種は何でしょう?
その種によってどのような最悪の事態が起きるでしょう?
起きたところで…大したことではないのでぐっすり眠りましょう!

苦しみは一瞬

正受老人「如何ほどの苦しみにても、一日と思へば堪え易し…一生と思うから大そうになり。」

 

みなさんを眠れなくする不安の原因はなんでしょうか?少し勇気を出して原因を思い出してみましょう。原因が分からない状態は、余計に不安を募らせます。
そして、その不安は、いつまで続くのか思い出してみましょう。明日のテスト、明日の会議、明日のイベントなどの単発物なら儲けもんです。
苦しみは一日しか続かないからです。明日の夜にはあなたはスッキリとした気分でぐっすりと寝ているでしょう。
しかもどうせ心配事の9割は起こらないのです。

 

一日のイベントのために不安を覚えたこと。きっと過去にもあったはずです。けど、なぜ不安だったのか、そもそもそのイベントの結果すら覚えていないのではないでしょうか。
なぜなら、一日しか続かない苦しみは、みなさんの人生に大きなダメージを与えません。しかしながら、不安という魔物が、「苦しみはいつまでも続くもの」と錯覚させます。

 

もう一度言いますが、苦しみは一瞬です。なので今は暖かい布団にくるまれて、ゆっくりと休みましょう。

 

今が不安のピーク

不安で眠れない夜をお過ごしのみなさん。明日のことが不安で仕方ないと思います。

 

みなさんを不安にさせる原因は何でしょうか?
嫌な取引先に会わなければならない…
病院の検査結果を聞かなければならない…
大事なイベントの責任を負わなければならない…
苦手な科目の試験がある…

 

明日の重大イベントで不安を抱えてしまっているみなさんに贈る大事な言葉があります。
それは、「今が不安のピーク」ということです。どういうことでしょうか。
夜寝る前のみなさんの不安レベルは、最も高くなっているということです。
明日のことを考えると、心臓が締め付けられ、灰色の感情が心を支配する。そして、眠れない。

 

明日の朝、起きた瞬間に「ああ…今日はあのイベントか…」と不安があなたを襲います。会社や学校に向かう時もその不安はなくなりません。
けど、会社や学校に着いたらどうなるでしょう。一気に不安レベルは下がります。そして、不安の原因となるイベントが始まると、不安な思いはほとんどなくなってしまいます。イベントも終わりに近づくと、不安は完全になくなります。
こんな経験、みなさんにもありませんか?

 

なぜ、こんなことが起きるのでしょうか。それは、「不安の原因が明らかになる」からです。不安という感情はやっかいなもので、原因がぼんやりしているほど、より強くなります。
いざ、大事なイベントが始まる前に、「ああ…不安だ…」と悩む人はそうそういません。覚悟を決めて、嫌なイベントに臨んでいると思います。

 

みなさんの不安は、寝る前の今がピークです。しかし、徐々に減っていくはずです。だったら、不安に思う方が損だと思いませんか?どうせなくなってしまう感情なら、最初から持たない方が得策です。
不安という感情は自然に沸き起こるので、「消せ」と言われて消えるものではありません。けど、今が不安のピークと思えば、少しばかり心が軽くなりませんか。これ以上の大きな不安がみなさんを襲うことはないのですから。

 

苦しいと思いますが、今はゆっくりと布団に入って明日のイベントに備えてみましょう。

更新履歴
  • (2023/01/22)testを更新しました